今日は何の日?

今日は定規ちゃんが「単位」の話をしてやるよ!



ワタシも同行しようじゃないか
4月11日「メートル法交付記念日」
1921年4月11日に「メートル法」が公布されたことが由来。
当時の日本は「尺貫(しゃっかん)法」が採用されていましたが、世界的にはすでに「メートル法」が採用されていました。
「尺貫法」とは”寸”や”尺”といった単位で、1寸が約3.03㎝で1尺が約30.3㎝です。



花火の三尺玉とか五寸釘とか尺貫法の名残があるよな!



一寸法師、尺取り虫、尺八なども尺貫法が語源だね
昔の単位
長さを測る道具がなかった頃、体の部位を使って長さを測りました。
これを「身体尺(しんたいじゃく)」と言います。
例えば、握り拳1つ分の幅を「1束(ひとつか)」と言い、これは”束の間”という表現の語源になった長さです。
また、手の平の付け根から中指先端までの長さは親指と中指を大きく開いた長さとほぼ同じ長さで、これを「1咫(ひとあた)」と言います。
ちなみに、使用する箸の長さは1咫半の長さがちょうど良い、と言われているそうです。



身体尺は長さだけじゃなく重さにも使われているだぜ!



例えば両手ですくった穀物の量が1合になったと言われている
メートルという単位の起源
メートルという単位が誕生したのは、1787年に起きたフランス革命の国民議会で新しい単位を作ろうとしたことがきっかけでした。
全世界で使えるように地球を尺度の元として、北極点から赤道までの距離の1000万分の1の長さを1メートルと定めたのです。



より正確性を求めて1983年に光の速さを使ってメートルを改めて定義したんだ!意外と最近だろ?



1秒間に光が真空中を進む距離の2億99,79万2,458分の1を1メートルとするとしたのだ。わかりやすいだろう?
日本ではなかなか浸透しなかった
1921年に公布されたメートル法ですが、尺貫法が強く根付いていたことで反対運動で起こり、メートル法の採用は無期延期になりました。
その後、改めてメートル法が制定されたのは1951年で、完全に実施されたのは1959年でした。
その後も頑なに尺貫法を使用し続け、逮捕された大工職人もいたほどでした。



あの永六輔も「尺貫法復権運動」を起こしたりしたんだぜ!



単位を変えるというのは、日本のあらゆる表記を変えることだから一大事なのだ
1メートルの基準
1875年に1メートルの基準となるメートル原器が作られ、条約加盟国に配布されました。
1メートルの基準となる長さを刻んだもので、白金(はっきん)90%、イリジウム10%の合金で作られました。
しかしその後、メートル原器が1万分の1mm短くなっていることが判明したため、”光が真空中を進む距離を基準とする”と見直されました。
以上、「単位」にまつわるお話でした♪



みんなおつかれ!また会おうな!



また学びの場を設けようじゃないか
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